5月20日夜に明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉のギャラリー・スペースでおこなわれた公演「沈黙[朗読X音楽]瞑想」の来場者の声をご紹介します。

◎初めての参加です。途中きもちよくて、ウトウトしていましたが、ねているのとは少し違うかんかくでした。まっくらの中のピアノの音がとても気持ち良かったです。他の瞑想にもチャレンジした事があるのですが、どーも私は雑念が多く、なかなかクリアな感じがないのですが、今日はとてもきもちよくすごせました。ありがとうございました。

◎朗読が思っていたものと全く違い、言葉として認識していたのがいつの間にかただの音として聞こえた。個人的に雑念(ことば)が中々消えなかったが、聴覚になるべく集中していると、暗くても音への距離や振動音でホールの広さが感じられたりしてとても落ち着いた。特に朗読は新体験になったので、単純にすごく面白かった。

◎音や声を“体験”するということで、じっと耳をすまして音や声をきいていると、楽器の音と声が何となく呼応しあっているな、というのが分かりました。現代朗読さんのパフォーマンスは何度か観たことがありますが、改めて、すごく新鮮で不思議な体験でした。そして後半は、ずーっと暗闇の中でのピアノでしたが、僕は色んな想いを感じずにはいられませんでした。本当は静かに耳を澄ませて聞いているべきなんだろうけれど、ピアノをききながら暗闇をみていると、色々なことを感じずにはいられませんでした。とてもいい時間でした! また次の機会を楽しみにしています(^^)!

◎今日の朗読の一部では、少し色々な音に引っ張られる感じがしました。「粋」という言葉がそこここに出現するのだけれど、音に乗って、符牒のように飛び廻るばかりで正体がつかめない……。2部の瞑想部では、事前に見たパレスチナの少女の顔が少しチラついたが、戦場とは対照的に緑と水滴を含んだ空気の中を、浮遊しながら心落ち着く世界を喜んでいる気になりました。

◎もっとピアノの音を聴いていたかったです。暗闇で弾けることが不思議でした。朗読といろんな楽器の音が混ざっていくのがおもしろかったです。

◎頭の中でこりかたまっていたものを、ある意味、暴力的になぶられた感覚。言葉を「音」として知覚するのは新鮮でした。後半、暗やみの中、音に身を任せていると、風に吹かれる草原の中にいました。

◎今までは毎回下で聞いていたので、今回は上で聞いてみました。やっぱり音の響きが大分違いますね。そのせいか、音が身体に入って来る感じが早く感じられました。今回は身体と呼吸にも意識を向けてみました。身体の各パーツを出来るだけ細かに感じる様にしましたが、自分では出来ていたと思います。呼吸は、気を抜くと意外に浅くなっていたり、極端な時は呼吸が止まっていることに気づくこともありました。真っ暗な中、ピアノの音を頼りに空間を感じられた時に、なんだか不思議な幸福感を感じました。

◎声が言葉になったり、音になったり、発する側×聞く側の関係の中で移り変わって感じられるのが、面白かった。暗闇の中、やはり神経は、覚せいしていて、意味のあるコトバが次から次へと出てきてしまいます。水なる(?)のは、中々ムズカしいですね。何でも楽器になる! 楽しいです。。。

◎暗闇になった時に、天井の小さなあかりが出口のようでもあり、入り口のようでもあり、そこに望みをかけて呼吸していました。また、じっとしていることが難しくて、からだの中でずっと踊っていました。周りの方の張り詰めた空気が伝わってくると、だるまさんが転んだ状態で緊張が高まりました。久しぶりに水城さんの演奏、卯妙さんの朗読を体験しましたが、なんだかお二人とも軽やかな印象でした。草原でのどかにロバの背中に揺られてる、みたいな。

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