去る4月29日と5月30日、「マインドフル手帳術」ワークショップが開催されました。
「マインドフル手帳術」とは、「情報整理術」なる手帳術の著作もある水城ゆう(オーガナイザー)が満を持して発信する、画期的な“頭の整理法”です。
「七つの習慣」(フランクリン・プランナー)にはついていけず、「ほぼ日」も途中放棄してしまって挫折感まみれの私ですが、共感的コミュニケーションの手法を使うことはわかっていたので、なんとかなるかも……いや、手帳術といいながらそれを超えた新たな世界を拓けるかも、と期待して参加しました。
終わってみて、期待以上でした!
思いのほか、自己共感に斬り込む感があり、突き詰めていこうと思えばどんどん行けるという印象でした。共感的コミュニケーションでも「自己共感」はできるようになるには時間がかかる(難しい)とされるので、これはその練習として非常に有効だと感じました。
また、殊に驚いたのは、作業を通じて「自分を大切に扱う」という感覚が湧いてきたことでした。これまでも共感的コミュニケーションの講座や指導を通じて、自己共感の練習としてフィーリングとニーズを書き出すことはしていましたが、手帳術という枠組みのなかで、ToDoリストや「やらなきゃ(いけないのにやってない/できない)」ということにフォーカスして書き出していると、よりはっきりと「自分を大切に扱うとはこういうことなんだ……」と感じられ、いつまでもこの作業をやっていたいとすら思ったほどでした。
これまで他でもいろいろな場とテーマでワークショップを受けてきましたが、このような、じわっとしたあたたかさと満足感に満たされたワークショップはありませんでした。まさか手帳術で、という意外性もあるかもしれませんが、自己共感の手法としてここまで明確さのある方法はそうそうないのではないかと思いました。
共感的コミュニケーション(非暴力コミュニケーション、NVC)を学んでいる方はもちろん、自分のことを後回しにしがちな人、やらねばならないことが山積してとっ散らかってしまう人、目先のことに振り回されて肝心のことができない人、などなどに強くお勧めしたいワークショップです。
(文責・野々宮)