2011年〜、東日本大震災被災地の仮設住宅にお住まいのみなさんとNPO法人現代朗読協会での実績をもとにした音読ケアを実施して、声を出すことによるセルフケア効果の大きさを改めて実感したことをきっかけに音読療法®︎ケアプログラムを確立し、トレーナーを養成して、みなさまの自力でのメンタルケアや健康維持・介護予防をサポートすべく取り組んでいる団体です。
身体とテキスト以外、特に道具を必要とせず、どこでも実施できるのが音読療法®︎です。
音読療法®︎は、コアマッスル(深層筋)の鍛錬になりながら特に大きな動きを必要ともしないため、子どもにも、歩行困難な高齢者の方にも実践いただけるうえ、必要なものは音読用のテキストのみという簡便さが特徴です。
よって、ご自宅などサロン形式でのケアプログラムも実施可能です。また、ケアを必要とされる方との関係性を重視し、施設職員や現場の方が自らトレーナーとなって音読療法®︎を実施していただくことが最良と考え、現場でのトレーナー養成サポートもいたします。

 

なお、「音読療法®︎」は登録商標です。

 

設立経緯

音読療法協会は、音読療法®︎(ボイスセラピー)の研究および技法の確立と普及をめざして、2011年に設立されました。

音読療法協会の呼吸法・発声・共感的コミュニケーションは、もともとNPO法人 現代朗読協会が長年にわたって蓄積してきた手法をもとにしています。現代朗読協会は、身体性を重視した朗読・音読を追求、研究する団体で、現代芸術のジャンルで注目を集めるパフォーマンス集団でもあります。

2011年3月に発生した東日本大震災ののち、直接の被災地ではない地域においても精神的不安を訴える人が多く現れました。さらに、余震や停電に怯え、繰り返し流される映像やニュースを浴び続け、知らず知らずトラウマを抱え込み、原因不明の心身不調に自分ではどうにもできなくなって、日常生活に支障をきたす人も増えてきました。

現代朗読協会では、震災発生の日から不安に苛まれる人を受け入れ、他の諸団体と連携して、ケアをおこないました。縁あって、2011〜12年にかけて数度にわたり被災地で音読療法を実施する機会もいただき、幅広い世代での効果を目の当たりにすることともなりました。

理論をまとめる過程で協力を仰いだ臨床心理士・医師・研究者の皆さんには、音読療法の根ざす考え方と具体的な手法・手順が高く評価され、時代に求められているこの技法を広めるためにも協会団体の設立を急ぐよう要請されました。

こうしてみなさまのご要望にお応えする形で、音読療法協会が設立されるに至りました。

東京都国立市
協会代表 オーガナイザー:水城ゆう(プロフィール)
協会員 音読療法士(2名)/音読トレーナー(10名)
連絡先 オンラインフォーム/FAX/メール