音読療法士で現代朗読家の野々宮です。
音読療法が誕生して8年、ずっと呼吸法をやってきた……と言えるといいんですが、最初のうちはみんなと集まったときしかやりませんでした。
音読療法協会の呼吸法はとってもシンプル。(最初はうろ覚えでも)やり方を忘れるのではなく、やるのを忘れるのです。
呼吸は文字通り四六時中やっていますが、呼吸を意識してやるというのは、ふつうの生活の中ではまずないかと思います。無意識にやっていることを意識するというのは、けっこう大変なものです……よね?
……私はなぜか若い頃から、呼吸に苦手感がありました。自分はうまく息ができてない(のではないか)という思い込みがあり、いろいろな呼吸法の本を読んだりもしましたが、「ふつうの呼吸」とはこういうもの、ということは書いていないので、私の思い込みを覆すには至りませんでした。
(水泳部なのに水を飲んでしまってクイックターンができなかったり、シュノーケリングで呼吸ができず管を食いちぎったことがあったり、歯医者での口を開けての治療中にどう呼吸するのか戸惑ったり、といった体験からの苦手意識かと。何度やっても慣れないので、呼吸の才能がないのだと思っていました……)
なので人一倍、呼吸への興味はあったはずなのですが、忘れる(今思いつきましたが、そもそもここに問題があったのかも(笑)。共感的コミュニケーションに出会って、解決策を追求する考え方からニーズを見ることに方向転換したので、もはやどうでもいいんですが)。
そんな私が、水城ファウンダーが音読療法を組み立てていく過程に同伴し、「私が覚えられるくらいシンプルな呼吸法を」という基準での研究を頼み込むことができたのは、たぶん多くの方にとってもラッキーだったのではないでしょうか!(笑)
……なんか書き始めたら長くなりだしたので(タイトルにたどり着くまでの前振りが長い)、この項続きます。